世間を騒がすシックハウス症候群とは

新築特有の鼻をつくような嫌なにおい・・・、は危険なサイン?

合板の接着剤、ビニール壁紙などの建材や白アリ駆除剤から発生するホルムアルデヒドVOC等の化学物質は室内を汚染し、 これが原因で生ずるシックハウス症候群が大きな社会問題となっています。

症状は?

現在、500万人程度の人が病んでいると推定されるシックハウス症候群は、新築された住宅に入居したときに生ずる頭痛、吐き気、めまいなどの症状がでる低濃度中毒症状です。そのほとんどは存在する疾患に対して室内環境中の化学物質が悪化原因として作用していることがわかっています。

中でも深刻な症状をもたらす化学物質過敏症は、一度発症すると、ほとんどの化学物質に低濃度であっても過敏な反応を示し、すべての身の回りの化学物質を除外した環境での生活を強いられ、簡単には外出できない状態になります。

原因と対策は?

高気密高断熱工法の結露によるカビ・ダニ発生防止のための防腐剤の使用、経済性優先の合板、ビニール壁紙の使用、安価な輸入木材対策の白アリ駆除剤の使用等が原因とされています。


そのような問題の解決をめざし、近年では 本来の日本の風土、気候と居住性に配慮した伝統的な技術を見直し、回帰する動きが広まっています

シックハウスの原因物質を吸着分解する力が見つかった
	産業廃棄物「ホタテ貝殻」

北海道では、年間ホタテ漁獲量が45万トンを越え、その処理が問題になっています。
産学協同研究グループは、このホタテ貝殻を利用した新しい材料の開発と実用化をめざし研究を重ねた結果、ホタテの貝殻を粉砕し高温で焼成した粉末が、多機能を持つことを発見。これを応用した製品を開発することで、シックハウス症候群、食中毒などの解決に役立ち、健康と環境の保全、なによりも廃棄されている貝殻の有効利用への道が開けたのです。

沖縄で自生する
ショウガ科の植物「月桃」

ホタテ貝殻粉末7%添加の和紙を開発製品化健康内装材『ホタックスー』

アーテックではホタテ貝殻の消臭・抗菌力、ホルムアルデヒド、VOCの吸着分解力などの有効性に、いち早く着目し独自技術で和紙に漉きこむことに成功しました。弊社製品、健康内装材「和-zanmai」ではホタテ貝殻7%添加した和紙を開発製品化。また一部商品には優れた防カビ、防虫効果があるショウガ科の植物「月桃」を取り入れた「月桃ホタックスー」を展開し、シックハウス対策への新たなアプローチをご提案致しております。

ホタックスーの特長ホタックスーの優れた機能についてご紹介します

  • 100%天然素材

    原料は100%天然素材で、有害物質は一切含みません。又、廃棄後は生分解(土壌中)致します。

  • 化学物質吸着・分解機能

    シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)を吸着し分解します。

  • 消臭効果

    ホタテ貝殻の触媒機能によりアンモニア、たばこの臭い、ペット臭などを持続的に消臭します

  • 吸放湿機能

    吸放湿性にすぐれ、通気性と併せて室内の結露防止と保温効果を発揮します

  • 防火性

    ホタテ貝殻粉末塗料は、国土交通省認定の不燃材料に認定されています

  • ホタックスー実証実験データ

    ホタックスー和紙を使い、厚生省生活衛生局企画課生活科学安全対策室シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会事務局のガイドラインに準拠した試料採取方法と測定方法で試験を実施しました。その結果左のグラフのように、ホルムアルデヒドは4時間後約57%の濃度が低減し、1週間の新規取り替え継続処理で約76%まで濃度が低減し指針値以下になりました。トルエンは、4時間後約92%の濃度が低下し指針値以下になりました

    ホルムアルデヒド、VOCの濃度変化

    厚生労働省指導要項に完全準拠 ホルムアルデヒド類(高速液体クロマトグラフ法)その他VOC(ガスクロマトグラフ質量分析法) 

    グラフの拡大

  • ホルムアルデヒドについて

    ホルムアルデヒド(HCHO)は刺激性の強い息づまるような臭いの無色気体、発ガン物質である合板や建築用の接着剤、ビニールクロス、塗料、断熱材等に含まれます。我が国の室内環境の安全な値としての指針値は80ppb(厚生労働省)ですが、罰則規定はありません。シックハウス症候群の原因物質として知られていて、20,40ppb程度でも幼児のぜん息の発生率は高くなるとの研究結果があります。

  • VOCについて

    揮発性有機化合物、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、デカンなどの化学物質。室内汚染として問題になっている化学物質です。塗料やその溶剤、ビニールクロス、白アリ駆除剤、断熱材等に含まれます。多くは発ガン物質。最近は、新築家屋ばかりでなく、新車内や家具からの放散が問題になっています。